Photo by Gareth Cattermole/Getty Images for BFI
8月28日公開
イライラ妻にオドオド夫あるあるをベテランの味で。
離婚劇だが、たとえば最近の映画ならMarriage Storyのように、心揺さぶるものではない。
もちろん感動も呼ばないが、よくいる夫婦の現実味が真に迫る。イライラが常態になっている妻と、これまたオドオドが常態になっている夫だ。アネット・ベニングにビル・ナイのベテラン2人が演じてみせる。
写真はロンドン映画祭でのウィリアム・ニコルソン監督(中央)とベニング(右から2人目)ほかキャスト、スタッフ。
イライラ妻とオドオド夫、誰しも身近で思い浮かぶくらい、よくいるカップルではないか。なぜ、そうなるのだろう?
「実は、こういう女性がいて」という夫からの告白から始まる離婚劇、それまで女性がいることを隠していたのだからオドオドもしようというもの、それを察知してイライラ?
ではないようだ。むしろ、オドオドに疲れたところに、癒しとなる女性が現れたというのが近い。で、疑問は振り出しに。なぜにイライラとオドオド?
脚本も書いているニコルソン監督は、夫の口から、その答えを与えているようでもある。が、納得できない。