7月19日公開予定 ベルリン映画祭テディ審査員賞受賞のレヴァン・アキン監督作。
トランスジェンダー女性である姪を探す女性が主人公。
姪がいたらしいジョージアの海岸近くを探すうちに、引退した教師である主人公は、昔の教え子と出くわす。今では中年男性になっている教え子、その息子が、姪を知っているという。家を出る機会をうかがっていた息子は、案内役を買って出る。そして2人は、国境を越えトルコへ。
愛想のない元教師と、どこまで正確な情報なのか怪しくもある青年のコンビは、トルコでLGBTQⅠA+のために活動するトランスジェンダー女性弁護士と出会う。
それぞれ背負ってきたものが感じられる3人に、歌って小銭を稼ぐ幼い兄妹など、旅の途中に登場してくるキャラクターも良い。人生を思わせつつ、笑える箇所も多く、巧みなバランスでストーリーが進行していく。
トランスの姪と昔気質な親族一同は、かつて上手くいかなかった。行方をくらました姪との再会はかなうのか、会ったら何が起こるのか。結末が心揺さぶる。
公式サイトhttps://www.totem-films.com/films/crossing/
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