Photo by John Phillips/Getty Images for BFI
10月9日公開
昨年のロンドン映画祭で名誉賞を受賞した、ローズ・グラス監督(写真の右から2人目)の鮮烈な長編監督デビュー作。
衝撃のラスト。どれほど酷いことになるのか怖れつつ観ている、その予想を超える衝撃。
アマンダ(ジェニファー・イーリー: 左から2人目)が1人住む家に、専任看護師としてやってくるマウド(モーフィッド・クラーク: 中央)。マウドは過去のトラウマで、信仰にすがるようになっている。死期が迫るアマンダとの関係のこじれから、信仰は狂気に向かう。
乖離していく現実とマウドの認識が、破滅の予感を呼ぶ。不安を高めながら、どうなるか予測させない話の運びに、寒々としたマウドの部屋、差し挟まれる過去の風景など映像もお見事。
脚本も手がけたグラス監督は、イギリス期待の新人だ。