公式サイトhttp://www.menwomenchildrenmovie.com/
Men, Women & Children　12月5日公開
ジェイソン・ライトマン監督が描くSNS時代。画面もSNS時代ならでは。

友人と話す時も片手にスマホ、家族と居るより自室でパソコン。みんな心ここにあらずで、ネット内にいるみたい。今時の若い子は、スマホで別のことに返事書いてるふりしながら、会話してる相手が言ったことを「ゲーッ、キモッ！」とか感想を加えつつ、別の友達に実況中継しちゃっうんですねえ。器用だなあ。でも、ティーンエージャーのみならず、親の世代もさほど違いはありません。夫婦で、それぞれ秘密の世界をネット内に持ってたり。

画面には、そのスマホやパソコン画面の文字、映像も流れます。あちこち読んだり見たりと忙しいことになりますが、ライトマン監督は心配しなかったそうです。ロンドン映画祭会見時に「そういうことには、今はみんなトレーニングされてるから。音楽を流し、2つくらいのことを検索しつつ、メールに返信して、フェイスブックをチェックするとかね」とコメントしてました。言われてみれば、やってますね、そんなこと。

ただ、お話の方は、そこまで新しくありません。バラバラの家族、誰とも本心では繋がれない人々。SNS時代でなくても、ありがちな話。SNSで、ちょっと拍車がかかったというくらい。こんな辛口の感想になるのも、『ジュノ』のライトマン監督と思えばこそ。逆に言うと『ジュノ』ほどではないにしろ、ライトマン監督、さすがに飽きさせないし、シリアスなアダム・サンドラーもなかなか。