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Jojo Rabbit

December 31, 2019 - Film of the month
Jojo Rabbit

Photo by Gareth Cattermole/Getty Images for BFI
公式サイトhttp://www.foxsearchlight.com/jojorabbit/
Jojo Rabbit
1月1日公開
タイカ・ワイティティ監督大活躍でアカデミー賞有力候補。

ワイティティ監督が脚本も書いたうえ、メインキャストの1人まで担当している。

その役柄というのが、なんとアドルフ・ヒトラー。といっても、主人公の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイヴィス)のイマジナリー・フレンド、少年の空想の中のヒトラーだ。

第二次世界大戦終わり頃のドイツが舞台で、ジョジョはバリバリの軍国少年だがナイーブな少年でもある。子供部隊の訓練で、ウサギを殺せなかったことから、ついたあだ名がジョジョ・ラビットだ。サム・ロックウェルが破天荒な教官役で、後半にも意外な見せ場がある。

ヒトラーが友でユダヤは悪というシンプルなジョジョの世界が、次第に変わり始める。そのきっかけになったのが、母(スカーレット・ヨハンソン)に匿われていたユダヤ人の少女(トーマシン・マッケンジー)。厳しい情勢のドイツでジョジョも無傷ではいられない。

写真は、ロンドン映画祭での監督を挟んだトーマシンとローマン。子供の成長の速さは驚くほどで、特にトーマシンがすっかり綺麗になっていて大人っぽいが、映画中ではもう少し子供らしい。

かなり笑えるコメディー映画だが、少年が成長していくカミング・オブ・エイジ・ドラマでもあり、笑わせ、泣かせ、ほっこりさせるフィール・グッド・ムービーにもなっている。