11月3日公開予定 刺激的なタイトルだがエロ映画ではなく、良質のカミングオブエイジドラマ。
女子3人のホリデーを追う。着いて早々暗い海に飛び込み、「最高のホリデー!キャー」というノリだ。だが、進路に影響するGCSEの結果待ちで、日本で言うと卒業旅行のような感じか。
夜な夜なばっちりメイクしてドレスもキメて繰り出す女の子たちは、いわゆるパリピだが、内実は多感な少女たち。主人公ターラはまだバージン、このホリデーで初体験を狙う。残りの2人も応援するふうだ。
スカイは知り合った他グループに、それを明かしてしまう。その後、2人になった時に、ターラは問う。「なんで言ったの?」、「だって、面白いじゃない?アハハッ」、「そっか、面白いか、アハハッ」、笑って流すが、もちろん本音は、なんで言ったの?だ。
仲良し3人組でも、時々、嫉妬や底意地の悪さが垣間見えたり、お相手となるグループ中でも「親同士が友達で、小さい頃からつきあってるけど、悪夢みたいな奴」と、つるんでいたりもする。
実際には、最高なばかりではない。むしろ思うようにいかないのが人生。パリピへの偏見もあって、当初はバカ娘の1人と思えたターラが、最後には辛い体験もキャーとアハハッで乗り切っていく健気な少女に見えてくる。
モリー・マニング・ウォーカー監督はこの長編デビュー作で、カンヌ・ある視点部門作品賞を受賞。去年はシャーロット・ウェルズ監督長編デビュー作aftersunが騒がれたカンヌ、連続で凄い英新人の登場となった。
公式サイトhttps://imaginefilm.be/fr/films/item/1492-how-to-have-sex
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