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Grandma 12月11日公開
窮地に陥った孫娘を助けるお祖母ちゃんが傑作。笑わせつつ、ほろっとさせるのはAbout a Boyでも成功させてるポール・ワイツ監督、今回は孫、母、祖母三世代の対比で女の人生をじわっと。
堕胎しようにもお金がない孫娘のために一肌脱ごうというお祖母ちゃんは、詩人でレズビアン。長年連れ添った女性を亡くし、その後に暮らした若い女性とも破局したばかり。
にもかかわらず、なんともパワフル。悲しみを飲み込んで、やることやるのが身についた年輪を感じさせる。前回のCarol同様、同性婚が認められてきた現代とは違う時代を生き抜いてきたお祖母ちゃん。演じるリリー・トムリンも70年代から女性パートナーと暮らした人で、重なって見える。
孫娘役のジュリア・ガーナーもキュートだし、トムリンとの呼吸もいい。キャリアウーマンである母役のマーシャ・ゲイ・ハーデンもほのかに可笑しく、女性同士のシーンはだいたいがコメディ。フェミニズムドラマでも深刻過ぎないのが好感度高い。
お金の工面のため、孫娘との珍道中となるのだけれど、訪ねる先が過去にかかわった人々ということで、お祖母ちゃんの過去が浮かび上がってくる。中でも元夫とのやりとりが泣かせます。