6月23日公開
1つのジャンルには収まらないドキュメンタリー。
問題に鋭く切り込む社会派に、息をのむ野生の瞬間を捉えた自然紀行等々、ドキュメンタリーには固有のパターンみたいなものがある。出だしからわかることもあるが、この映画はわからない。
エチオピアの小さな村で営まれる民族色豊かな暮らしが、白黒でゆったり綴られていく。
その中に葉っぱが出てくる。その地区では、昔から伝わるものらしい。
みながそれを噛む。そうすると、ぼんやり、ぐったりする。切れてくると、貧しい暮らしの中でも、手に入れようとする。そんな大人と暮らす子どもたち。
葉っぱを刈って、束ねて、売るのが、村の主要産業のようだ。そこから抜け出す未来を夢見る若者たち。
危険ドラッグはダメなんて一言スローガンでは、済ますことができない。