公式サイト
http://www.westendfilms.com/films/library/dancer
Dancer 3月10日公開
ウクライナの天才バレエ少年からバレエ界のバッドボーイに転じたセルゲイ・プルーニンのドキュメンタリー。
ウクライナで早くから頭角を現し、ロンドンに渡り、ロイヤル・バレエ最年少の19歳でプリンシパルの座を掴むも、わずか2年で引退。
タトゥーだらけの体、タトゥー・パーラーまで経営、パーティー好き、ドラッグの噂とバッドボーイの所以もわかりやすい。
それでも、ウクライナ時代の天才児ぶりから、本格的にロンドンで踊るようになってからの華麗さを見ると、いかにもその才能が惜しい。
ポーランドで出稼ぎしている父はじめ、貧しさゆえにバラバラに暮らす家族の下、何とか渡英させてもらい、やっと稼げるようになった頃には父母は離婚していて家族一緒の夢も絶たれる。
並外れて頑張る人のモチベーションがどこから来るか、どう失われるかなど本当のところはわからないが、悲劇のバレエダンサーとしてのドラマにはめて見てしまう。
バレエ鑑賞の趣味はなくとも、十分、興味深いバッドボーイだ。