Photo by John Phillips/Getty Images
7月17日公開
サンダンス映画祭グランプリ受賞作。チノナイ・チュクー監督は初の黒人女性グランプリ受賞監督となった。
刑務所長と死刑囚の物語。だが、対立させるわけではなく、ましてや、どちらが悪、どちらが善でもない。死刑執行を滞りなく進めていく刑務所長(アルフレ・ウッダード)は、プロフェッショナルに振舞いながら多大な重圧の中にいる。それが家庭生活さえ危うくしている。
一方、死刑囚(オルディス・ホッジ)は、弁護士により無実を巡る係争が進められながら、本人はどこか人生を諦めているようにも見える。そして、死刑執行の期日が迫る。
写真は昨年10月のロンドン映画祭でインタビューに答える刑務所長の夫役ウェンデル・ピアース。ここで名前をあげた人はじめ主要キャラクターに黒人が多く、人種差別を描くものではないが、刑務所の有り様などBlack Lives Matterとしても観ることができる。