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All of Us Strangers

January 15, 2024 - Film of the month
All of Us Strangers

Andrew Scott and Paul Mescal in ALL OF US STRANGERS. Photo by Parisa Taghizadeh, Courtesy of Searchlight Pictures. © 2023 20th Century Studios All Rights Reserved.  

1月26日公開予定 12月に発表された英国インディペンデント映画賞で最多の7冠、作品賞、監督賞、脚本賞、助演俳優賞、撮影賞、編集賞、音楽監修賞受賞。

原作は山田太一著異人たちとの夏。日本で大林宜彦監督により原作小説と同タイトルで映画化されている。今回はアンドリュー・ヘイ監督が脚本も手掛け、現代のイギリスを舞台にキャラクター設定など大きく変えている。

メインとなる4人のキャラクター、助演俳優賞のポール・メスカルはもちろん、主演のアンドリュー・スコット、両親を演じるジェイミー・ベルにクレア・フォイも見事。

脚本家アダム(スコット)は、同じ建物の住人ハリー(メスカル)と知り合う。同時期にアダムは両親との再会も果たす。両親はアダムが子どもの頃に別れた時と変わらぬ姿のままだ。その不思議が明かされないまま、アダムは両親がいる子ども時代の懐かしい家に足繫く通う。一方、ハリーとの関係も次第に深まっていく。

ヘイ監督の名を一躍知らしめたWEEKEND ウィークエンドも、男同士の出会いを描いた映画だった。出会い、一夜を共に過ごし、翌朝、それぞれの生活に戻る、言ってみればゲイのワンナイトスタンドを描いただけの映画だ。それが沁みるのは、背景に孤独があるからだ。

孤独はヘイ作品の根底にいつもある。45 Years (さざなみ)は、結婚45周年を目前にした妻が、あることから夫の心を占めていた女性は自分ではなかったと気づくところから始まる。Lean on Pete (荒野にて)では、父を亡くし1人になった少年が、殺処分が決定していた馬を連れ、母を訪ねるロードムービーだ。

本作でも、アダムの孤独、ハリーの孤独が、2人の出会い、両親との再会をこのうえないものに感じさせる。だからこそ、その儚さが胸に迫る。

インディペンデント映画の枠を出て、アカデミー賞でもいけそうだ。

公式サイトhttps://www.film4productions.com/productions/2023/all-us-strangers

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