11月8日公開予定 Fish Tank+ハウルの動く城なアンドレア・アーノルド監督最新作
Fish Tankはアーノルド監督の出世作とも呼べる初期の秀作。一人親家庭の少女を主人公に、労働者階級のリアリティも感じさせた。
今回もやはり一人親家庭の少女が主人公。リアリティある労働者階級も同様だが、鳥を思わせる不思議な男が登場する。
黒い羽根で抱きしめる姿などハウルのようだが、王子様感はなく最初の登場場面など浮浪者にさえ見える。ファンタジーというよりマジックリアリズムな表現として解釈した方が良さそうだ。
ドキュメンタリーでも手腕を発揮しているアーノルド監督は、ドラマ映画の中でも水や木々、鳥や虫を巧みに写し撮り、物語らせる。
全身タトゥーだらけの父親をバリー・コーガン、鳥男をフランツ・ロゴウスキ が演じる。それぞれにイギリスとドイツで今乗っている俳優だ。
その2人を相手に、大人にならんとする微妙な年頃の少女を、力むことなく演じてみせた主演のニキヤ・アダムスは、これがデビュー。アーノルド監督は子役の自然な顔を引き出すのも上手い。
公式サイトhttps://mubi.com/en/gb/films/bird
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